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『映画大好きポンポさん3』で解説コラムを執筆いたしました+劇場用アニメ『映画大好きポンポさん』も公開です。

先日の『映画大好きポンポさん the Omnibus』に引き続きまして、『映画大好きポンポさん3』でも解説コラムを執筆いたしました。『にっぽんセクシー歌謡史』と立て続けにお手伝いした本の見本が届くもので、ちょっとビックリしています。そしてちょうど今日、6月4日から劇場用アニメ『映画大好きポンポさん』が映画館で公開されます。これまではしばらくサイドストーリーというかスピンオフというか、魅力的なキャラクターが次々と出てくるので一読者としてもまったく退屈することはなかったのですが、それでもやっぱりプロデューサー・ポンポさんとジーン・フィニ監督が待望の新作に取り掛かるということで、盛り上がりはシリーズ中最高潮であります。

今回は、前回ちょこっと出てきたポンポさんが通う学校の同級生たちについての映画解説コラムでした。今までのキャラクターとは違って映画業界で働くキャラではないので、映画の好みもちょっと独特です。スポーツ関係の映画が好きなキャラ、ピクサーのアニメが好きなキャラ、アメコミ映画が好きなキャラ……彼女たちは必ずしも映画マニアではありません。しかし、ポンポさんと関わってしまったがために、半ば無理やり映画の世界に引きずり込まれしまうわけなんですが、原稿を書きながら思ったことがあります。それは、その人が映画作りの現場に向いているかどうかっていうのは、映画が好きかどうかとは実は関係がない……ということです。体力とか感性とか運とか、生まれ持った性質とか。私もこんなに映画が好きなのに、結局実際の撮影現場で働いたことはありません。そういう意味でとても映画向きの感性を持った新キャラたち。今回はあくまでも脇役なのでポンポさんやジーンくんほど出番があるわけではありません。ただ、その少ない出番のなかでキラリと光るその才能の片鱗みたいなものは、しっかりと描かれているんですね。

公開中のアニメ『映画大好きポンポさん』では第1作のストーリーを元に、原作ではそれとなく匂わすだけにとどまっていた各キャラクターの背景がもう少しわかりやすい形で出てきます。想像の余地はやはりマンガのほうがメディアの性質上あるんだと思いますが、その想像の部分を期待通りに埋めてくれて、想像の世界をさらに広げてくれる。それが映画だと思います。原作を愛読した人ほど楽しめる作品になっていると思いますし、原作を読んでいなくても、繰り返し映画を観ることで輝いてくるのはそういった細かい場面なんだと思います。帯のところも、これを書かずして他になにを書くんやという大きさで映画の情報が載っています。注目!実は私もエンドクレジットにちょっと名前が載っています。全国公開の映画にクレジットされたのは初めてのことで、これでようやく映画狂いとしての想いは果たされたのかな、と万感の極みです。

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『映画大好きポンポさん3』に話が戻りますが、今回は冒頭部分が映画の絵コンテのようになっていて、マンガでありながら映画のようなオープニングクレジットがあるんです。これはうれしかったですね。最近はエンドロールがやたらと長くなるばかりで、オープニングのクレジットのある映画はほとんどなくなりました。これは膨大な撮影スタッフやキャストとの契約上の問題もあるんだそうで、一部のスタッフやキャストだけを抜粋してオープニングで表記するのは手続き上ちょっと面倒くさいことになっているそうなんです(それだけが原因ではないとは思うのですが)。だから、たまに新しい作品でも昔ながらのオープニングクレジットがある映画に出会うと、とっても安心します。ちょっとタイトル文字の出方とか、デザインが凝ったものだと余計に喜びます。コラム執筆者として、私の名前もしっかり出てきます。この演出にはすっかり感動してしまいました。

今回の巻末企画では、これまでの『映画大好きポンポさん』シリーズに登場したニャリウッド映画から、観てみたい作品を1本! というものでした。迷うことなく1本選びましたよ。いま映画館で『映画大好きポンポさん』を観れば、第1作に登場するあの作品、この作品が部分的にですがアニメ化されています。あれを観たら、余計に続きが観たくなってしまったんですよね。うーん、フルで観たい! 私は一体どのニャリウッド映画が観たくなったのか、ぜひ映画館でお確かめください。

『映画大好きポンポさん the Omnibus』で解説コラムを執筆いたしました。
『映画大好きポンポさん the Omnibus』で解説コラムを執筆いたしました。『映画大好きポンポさん』シリーズにまたまた最新作が登場。またまた魅力的なスピンオフストーリーが生まれました。4月26日に発売です。 今回はポンポさんのおじいちゃ
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