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『Dr.No』Original Motion Picture Sound Track Album『007は殺しの番号 ドクター・ノー オリジナル・サウンドトラック盤』

『Dr.No』Original Motion Picture Sound Track Album
『007は殺しの番号 ドクター・ノー オリジナル・サウンドトラック盤』
GXH-6015

キングレコード/United Artists
1975年ごろ

007シリーズ第1作『ドクター・ノオ』のサントラ盤。1975年ごろに各社でサントラレコード再発のブームがあったおかげで、初期の007をはじめ、いわゆる名作のサントラは今でも安くレコードで手に入ります。日本初公開時の邦題『007は殺しの番号』と再公開時の『ドクター・ノオ』と併記されてるのはこの時期の慣習で、80年代にTBSの『月曜ロードショー』で放送があったときも両方のタイトルが表記されてました。

解説は武田一男さん。たいして情報もなかっただろうに、ジェームズ・ボンドについての海外筋の興味深い情報を集めた、あまり他では読めない文章になっています。どうもこの方、調べてみるとラジオ番組『ジェットストリーム』のプロデューサーらしいです。さすがですね。

サントラの内容としては映画の舞台となったジャマイカの民謡をベースにしたものがメインで、あの有名なテーマ曲を除くとかなりゆるい感じです。映画のオープニングで流れていた「Kingston Calypso」「Three Blind Mice」というタイトルでも知られる有名な曲で、どこかで誰かがカヴァーしているのを聴いてビックリした記憶があります(ちゃんと誰だか調べてメモっておけばよかった)。

それにしても、レーベル面の表記ではメイン・テーマがジョン・バリー作曲だと断定してクレジットされているのがすごい。その後も裁判があったりして90年代まで揉めてたんですが、よく問題にならなかったものです。おまけにあのテーマ曲とは似ても似つかぬエキゾチックなB面8曲目の「ジェームズ・ボンドのテーマ」までジョン・バリー作曲になっていて、これは完全な誤記。肝心のタイトルまで『ドクター・ノー』と表記が揺れちゃってます。いい時代といえばそうなのかもしれません。

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